子宮筋腫で子宮全摘を選んだ私なりの理由と今思う事

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子宮筋腫を患っている女性は、35歳以上で20~30%、40歳以上では40~50%だそうです※。想像以上に多くてビックリしました。

命に関わるような病気ではなく、子宮筋腫が小さい時は無症状の人が多いので、気づかない場合が多いのだとか。私も最初の頃は全く症状がありませんでした。

症状が現れたのは、40になる直前。日常生活に支障が出始めます。

私が決めた治療は「子宮全摘」です。
どんな症状があって、なぜ全摘を選んだのか。
同じ病を患っている方の参考になればと思っています。

ただ、決して「子宮全摘」をオススメする訳ではないので、
ご自身の人生観・価値観の上で、治療方法を考え・選択してくださいね。

※出典:子宮筋腫note「子宮筋腫の患者さん像

子宮筋腫発見から手術までの経過

人間ドックで子宮筋腫が見つかったのは、33歳の時。
2cmが多数と診断されていました。手術を行ったのが40歳の時なので、子宮筋腫と分かってから、7年で手術を行ったことになります。

手術受けることになった一年ほど前には、お腹の下を触るとゴツゴツした違和感を感じるようになり、横になるとさらに顕著で、下腹部にボコっとした膨らみが。今までに感じたことの無い違和感でした。

素人目にも筋腫が大きくなっていることが明らかで、その年の人間ドックで、検診していただいた先生に「手術を考えた方が良い」と言われるほど…。

最終的には、手術前のMRI検査で最大10cmの多発性筋腫と診断されています。

どんな症状があったのか

40に近づき、出はじめた症状は3つ。

ただ、日常生活の中での体調不良も、その原因が子宮筋腫に気づかず、後になって子宮筋腫が原因だと分かったものもあります。

特に悩ましかったのは、頻尿※です。仕事をしている日中はまだ良いのですが、外出するとトイレの頻度が多くて恥ずかしいし、トイレの場所がいつも気になって不安でした。

一番困ったのは、就寝時のトイレです。眠る前にトイレへ行くものの、おおよそ2〜3時間ごとに目が覚めるよう状態。少なくとも夜の3時と朝の6時ごろにはトイレに起き出すことに。気が付くと、ぐっすりと朝まで眠れることがなくなっていました。

※「排尿回数が1日8回以上ある場合は頻尿」となるそうです(出典:子宮筋腫note)。

二つ目と三つ目は、手術をしてから子宮筋腫が原因だと分かった症状です。

腹痛がヒドく、生理に関係無い時期でも、いつ何時でも急にお腹が痛くなり、下痢になっていました。もう一つはセックスの時の鈍痛です。原因が分からず、一度婦人科で診てもらったこともあります。生理以外の時にも下腹部の痛みがあることや、性交時の不快感も子宮筋腫の症状なんだそうです。

子宮全摘を決めた理由とは

病院で検査いただき、医師の診断をお伺いしたところ、まだ40代であること考えると、閉経まで時間があるので、今後も大きくなっていく可能性が高いことなどを説明いただきました。

医師から「全摘」という話が最初から出ることはなく、将来子どもを希望しないことを伝えた上で、私から「全摘」したい旨伝えました。

その理由は以下のような感じです。

①多発性の筋腫でかつ筋腫のサイズが大きいこと
②高齢出産にあたる年齢的なこと
③年齢プラスこの状態では自然妊娠する可能性は限りなく低いと思われること
④何としても子どもが欲しいという希望がないこと

実際の私のMRIの画像。黒い固まりが筋腫です。ゴロゴロ…汗

この先結婚できたとして、自然妊娠は難しい40という年齢。万が一授かったとしても、定年過ぎても働き続ける必要があります。そんな気力も、未来も想像できませんでした。

何と言っても頻尿という症状は毎日の生活の中で悩ましく、子宮を取ることで解決でき、将来的に子宮関連のガンのリスクもなくなる。何度も同じことを繰り返すのは嫌なので、再発の無い方法となると、私には全摘以外には考えられなかった。

20代・30代だったら、この選択はしていないと思います。

子どもが好きで、子どものいる家庭を夢見ていました。でもさすがに40代を迎えると、価値観も変化していきます。逆にこの年齢になったからこそ、視野も広がり、何かを失っても、違う何か新しい可能性が生まれたように思っています。

ただ、心によぎったのは、両親のことです。
結婚していない娘を心配している両親。
子ども好きなのに、孫を抱けない両親。

小さい頃から入院・手術を繰り返し、度々辛い思いをさせてしまっていたので、これ以上心労をかけたく無い。両親のことを考えると、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

そんなこともあり、両親には内緒で手術を行うことに。
保証人は兄にお願いすることで、手術・入院が決まりました。

手術を受けて変わったこと

子宮を失ったことで喪失感を感じる人も多くいらっしゃいます。
なので、軽々しく子宮全摘というと傷ついてしまう方もいるかもしれません。
そんな方にはごめんなさい…。

ただ、私の場合は、全く喪失感がなく、体調がとても良くなったので、スッキリしました。

一番は、腹痛や下痢をしなくなったことです。会社を休んでしまったり、電車の中や会議の途中で急にお腹が痛くなり、トイレに駆け込んでいたことがウソのよう。「あれ? 手術後、お腹イタイってなったことあったっけ?」というくらいに劇的に改善しています。

また睡眠についても、術後しばらくは夜のトイレは続いていて、頻尿の原因は筋腫じゃなかったのかな…と少し不安に思っていたりしました。ところがこちらも今では朝までグッスリ。これが普通なんですよね。睡眠の質が良くなったことで、気持ち的にも体力的にも余裕が生まれたように思います。

子どもがいない人生は、寂しい人生だと思います(涙)。
本当は20代、30代で結婚して、子どもが欲しかったな〜。

でも40代になって、OTTOさんと出会い、結婚し、自分の人生を楽しむことができる。
これはこれで良い人生だなっと思っています。

だから、思いっきり楽しんでやるぞ!
我が人生!

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