寂しいけれど、その決断に感謝。81の父が運転免許返納へ
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81になる父が車を手放した。
兄が使っていた車を譲り受けて、長い間使ったかなりくたびれた車。
実家があるのは、
買い物に行くにも、遊びに行くにも、
車が無いと不便な場所なので手放す決心がつかず80を迎えた。
母も私も運転が心配で、
免許返納をお願いしていたけれど、
父自身なかなか踏ん切りがつかなかったらしく、
母が話を持ち出すと怒りだすこともあったという。
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父は普段穏やかで、実直。
コツコツと勉強に励むようなそんな人。
特別賢いというのではないけれど、
頭のいい人なので、
いろんな事故のニュースや
自分の体力などを考えて、
今回の決断をしたのだろうと想像している。
今年の4月に保険の更新があるらしく、
それをきっかけに車を手放す決心をしてくれた。
そんな父には感謝しかない。
これまで事故もなく過ごせたこと。
そして返納の決心をしてくれたこと。
誰かを巻き込んで事故にでもなったなら、後悔ではすませられない。
兄にも感謝。
昨日、車を引き取りに来てくれた。
廃車の手続きも行ってくれるみたい。
忙しいところありがたい。
母は自分の衰えを感じると
弱音が漏れてしまう。
これから先に起こりうることは、初めてのことばかりで、戸惑ったり、怖くなるのだと。
同じように分かる訳では無いけれど、
その気持ちはとてもよく分かる。
記憶力や体力が衰えたり、
できないことが増えたり、
それの一つ一つがこの先どうなっていくのか、不安なのだと思う。
できないことが増えていく両親。
私自身の将来の姿でもある。
いつか来る別れを考えると怖くて、
涙が出てくる。
そして、私自身が衰えていくことも…
両親の終活を見守りつつ、
自分の将来を考える。
今までの普通が大きく変化する、
そんな年代なのかもしれない。