京都だからこそ!10年目のKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭を満喫

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毎年、「京都がもっとも美しい」といわれる春(4月〜GWまで)に開催される「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。今年、記念すべき第10回を迎えたそうです。

昔一度訪れたことがあったのですが、ゴールデンウィークの帰省に合わせ、お友だちのNさんと一緒に写真祭を巡ることにしました。って、コロナの影響もあって、毎年訪れていた大好きな京都も、約3年ぶり!! 楽しみです!

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「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」って何?

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は、写真家 ルシール・レイボーズさんと照明家 仲西祐介さんが発案し、2012年から10年間の総来場者数は約73万人にもおよんでいます。

町を散策するのが楽しい春、京都市内の複数の展示会場を舞台に、今年はガーナ、フランス、アメリカ、イタリア、スペインと日本のアーティスト 20人と1団体らによる10のメインプログラム、3のアソシエイテッドプログラムが催されています。

毎年そうなのかもしれませんが、ゴールデンウィーク前のNHK「日曜美術館」で紹介されていたこともあり、会場でも「テレビでやっていたのだね」という会話が聞こえてきました。この10年で規模も、認知度も大きくなったんでしょうね。

何より、この写真祭で私が一番うっとりしてしまうのは、普段なら入ることのできない歴史的建造物や、モダンな近現代建築などでの展示です。京都ならではの建物とアートのコラボにWowが止まりません! 

そして写真祭ということだからか、会場での撮影がOKなこと。作品や会場と “私” とのコラボレーションして、来場者が思い思いの作品を作り出せるというのが嬉しい〜。

今年訪れた京都国際写真祭 2つの会場

京都だからできる魅力満点のフェスティバルの中から、「日曜美術館」で紹介されていた「誉田屋源兵衛 黒蔵、奥座敷」と「京都文化博物館 別館」を訪れることにしました。

4:誉田屋源兵衛 黒蔵・奥座敷

開館時間10:00 – 18:00(入場は閉館の30分前まで)
料金一般:¥1000学生:¥800(要学生証提示)
休館日4/14、4/21、4/28
Webページ誉田屋源兵衛 黒蔵、奥座敷

帯屋の老舗・誉田屋源兵衛の十代目である山口源兵衛さんとダンサーの田中泯さんを被写体に、スペイン出身の写真家 イサベル・ムニョスさんが撮影した作品は、誉田屋源兵衛 黒蔵・奥座敷にて見ることができます。

泥に潜った山口源兵衛氏を撮った作品。

っとここまでは「日曜美術館」でも、その背景や作品を帯にして展示していることなど紹介されていましたが、一番の感動は「黒蔵」の建物でした。

こちらの展示会場についてはテレビの中でも触れておらず、びっくり。京都ならではの年輪と歴史を最大限活かしつつ新しいものを取り入れたギャラリースペースにシビレました。

黒蔵の中もギャラリースペースになっていて、さらに奥に進むと…

鉄柱の柱を中心に円柱のスペースが現れ、白と黒の二層に分割されています。

ここは恐らく新しく建てられた場所。
海外の美術館のような、建物とアートが一体となった空間に浸ることができます。

感じ・考え・発見する! 美術館・博物館を楽しむ4つのポイント

新しく建てられた…と思うのは、蔵の外観が円柱の建物の内側にあるから。歴史的建造物を再生する際に外観を屋内に組み入れる建物を見かけますが、こちらも上手く新旧を融合させているのがステキ。

右下のオレンジの部屋を進むと、

円柱の塔の最上階へ。さらに想定外の展開!

そこには小部屋があって、今回イサベルさんが撮影した写真をベースに作成された3つの帯が展示されています。間近で見ると、一部機械が介入しているとはいえ、人の手で織られているのが信じられないほど繊細。帯として着物に合わせるよりも、タペストリーとして飾っておきたい芸術品ですね。

牛革の網とともに織られた帯。帯自体、革のような風合いのように織られています。
帯が展示された最上階

アートを楽しんだあとは、昔ながらの風情を残した町家を通り抜けて、

お外へ出て、こちらの会場は終了です。

誉田屋源兵衛が手がける帯について、奥座敷や京都の風景と合わせて、ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が山口源兵衛さんにインタビューしているようです。スゴイー。

伝統工芸という枠に止まるのではなく、帯を通して芸術の高みに挑戦されている。黒蔵、ホームページのデザイン全てがワールドワイドに通用するセンスで、伝統だけではなく、それを今風におしゃれにアレンジできる本物感。着物の帯という本来の使い道ではもはやなく、それを超越した芸術品。もう脱帽です。

1:京都文化博物館 別館

開館時間10:00 – 19:00(入場は閉館の30分前まで)
料金一般:¥1200学生:¥1000(要学生証提示)
休館日4/11、4/18
Webページ京都文化博物館 別館

フランスの「VOGUE」などのファッション誌や、シャネルをはじめとするブランドの広告を数多く手掛け、20世紀を代表するファッションフォトグラファーとして活躍したギイ・ブルダン氏の作品が展示されているのが京都文化博物館 別館。

銀行窓口が残っているのが旧日本銀行京都支店の名残。
この凝った室内装飾が素晴らしいです!

その中に作られた絶妙なカラーコーディネイトで作られた展示スペース。

ポップだけどシックにまとめた色調は、重厚な建物の中には異質な存在なのに、調和されているという巧妙さ。最後に上部から全体を見ることができたのですが、この紫が新旧をつなぐいい架け橋になっている気がします。

今回の展示は、、2021年9月にシャネル・ネクサス・ホール(東京・銀座)で開催された展覧会の巡回展となるのですが、ブルダンの創作過程を知る上で貴重なポラロイド写真など、新たな展示品が追加されているようです。

普段上がることのできない2階からの景色を見ることができます。

内側の紫が、いい仕事してると思うんですよね〜♪

ついつい、本来の写真よりも、建物と写真の調和に感動して、大満足だった写真祭。これは京都じゃないとできない唯一無二のものと、前回よりもずっとずっとそう感じました。

「日曜美術館」では、毎年色々な苦労があるとおっしゃっていたルシールさんと仲西さんですが、ここまで写真祭を成長・進化させ、素晴らしい時間を提供し、知的好奇心を満たしてくれるフェスティバルを作り上げてこられたお二人に感謝です!

来年はどんなアイディアに出会えるのだろうかと、今からワクワクしちゃいます。

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