入院・手術代の総額は?子宮筋腫で全摘の入院から手術まで

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子宮筋腫は多くの女性が患っているものの、小さな筋腫の場合は症状もなく過ごせる病気。筋腫が大きくならないようなら、閉経までそのままにしておいても全く問題ないんです。

ただ、私のように日常生活に支障が出始めると、治療を検討する必要が出てきます。筋腫の大きさや多発性であること、子どもを授かることが難しい年齢であるなどから、子宮全摘を選びました。ここまでが前回のお話です。

今回は、手術までの準備や入院、そして気になる費用のことについてです。

手術はお腹を切らない方法で

子宮全摘にあたって、身体の負担の少ない「腹腔鏡下子宮全摘術」で行うことになりました。

おへそとそれ以外に二箇所穴を開けてカメラと器具を挿入し、子宮とを卵管を切除。膣から外に引き出し、膣を縫合して終了となります。卵巣は身体の中に残すので、閉経まで排卵もあり、排卵された卵は身体に吸収されるそうです。

ただ、問題は筋腫の大きさ。腹腔鏡で手術を受けるためには、10センチある筋腫を小さくする必要があります。1月の手術に合わせ、8月から12月まで月に一度、「リュープリン」というホルモンの分泌を下げる注射を打つことになりました。

私にとっては、手術よりもこの注射の副作用が辛かった><。
ホットフラッシュなど、更年期障害を疑似体験したみたいでした…。

筋腫を小さくするための注射が辛い

「リュープリン」の初回は、生理開始から5日以内に打ち、以降1ヶ月に一度受けることで生理を停止させます。また、この注射を打つことで、手術を行う際の出血を抑える役目もあるのだとか。

ただ、人によっては副作用が出ることがあります。手術を行ったのは、もう何年も前なのですが、リュープリンの副作用があまりに辛くメモをとっていたのが、残っていました。

【1回目:8月】
症状:ホットフラッシュ、関節痛、全身の痛み、こわばり
→生理が来なくて、日付変更
→本格的な生理になるもいつもより腹痛あり、量が多い
→指関節の痛み、こわばり。手を握ると痛い。違和感。
→注射から2週間、朝起きると全身の関節が痛い。筋肉痛のような感じ。
 寝返りも、起き上がるのも、痛みを伴う。全身バキバキ。
(この症状はずっと続きました)

【2回目:9月】
症状:ホットフラッシュ、関節痛、全身の痛み、こわばり、不眠
→ 完全に生理がストップ
→ 関節痛:股関節、肩・二の腕(手を挙げるといたい)
→ 肩こりがいつもよりヒドイ

【3回目:10月】
症状:ホットフラッシュ、関節痛、全身の痛み、むくみ、こわばり、不眠
→ バッファリンで頭痛・関節痛は一時的に改善
→ 肩から二の腕、親指の痛みが辛し
→ 指輪が抜けなくなるほど指がパンパンになるむくみ
※症状改善のために漢方を出していただく

【4回目:11月】
症状:ホットフラッシュ、関節痛、全身の痛み、むくみ、こわばり、不眠
→ 関節痛(股関節、肩)継続
→ムカつき:おそらく漢方のせい、飲み方をかえて改善(飲むのを控えたり)
※注射後体調が悪く、会社を2日も休んでしまいました。

本当は12月に最後のリュープリンの注射があったのですが、ここでギブを宣言!
医師に相談し「手術の出血もなんとかなると思うので、大丈夫でしょう」ということで、手術の1カ月前となる最後のリュープリンは免除していただきました。11月がとても辛く、もうこれ以上は無理だったんです…(涙)。

入院準備

腹腔鏡の手術では、入院期間は1週間ほどなので、あっという間。

一日300円の寝巻きとタオルのレンタルを利用したので、新しくしたのはクロックスのかかとのある靴だけです。私が入院した病院では、スリッパやサンダルはNGで、かかとのあるものという指定になっていました。

あとは、旅行へ行く時と同じような感じで、歯ブラシやアメニティなどを用意し、特に何か特別なものを持っていくことはありませんでした。本だけは10冊ほど持っていったでしょうか。

持ち物よりも重要なのはお金のこと。
事前に確認・準備しておきたいのは、2つあります。

①「限度額適用認定証」を事前に取得しておこう!

医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヶ月の自己負担限度額を超えた場合、その超えた額を後日申請すると払い戻される「高額療養費制度」があります。ただ、後から申請となると面倒だし、一時的とはいえ、多く支払うのは負担が大きいですよね。

あらかじめ上限を超えることがわかっている場合は、「限度額適用認定証」を取得しておくことで、手術・入院費を支払う際に自己負担限度額までに調整してもらうことができます。

高額療養費についてのお問い合わせ先や申請先は、ご自身がどの医療保険制度に加入しているかで変わるので、まずはお持ちの被保険者証で、保険者の名前を確認してお問い合わせくださいね。

②加入している保険会社の申請方法を調べておこう!

ネットで申請できるところや、郵送が必要なところなど、加入している保険会社によって異なるので、事前に調べておきましょう。必要な書類も退院時や通院の時に手配できるように段取りしておけば、手間も省けるはず。郵送が必要なところなどは、申請用紙など先に入手しておき、自宅療養の時間で投函できるようにしておくといいと思いますよ。

入院〜退院まで

入院時は電車を使って、キャリーケースをゴロゴロしながら病院へ。遠くから申し訳ないのですが、手術当日から翌日にかけては、義理の姉が立ち会ってくれました。

✔️ 入院当日
手術にあわせ色々揃えないといけないものがあり、病院から買い物リストを渡されて、病院内の売店へ買い出しに行きます。希望していた通り個室になったので、気兼ねなく過ごせたのは良かったです。冷蔵庫にはお茶や炭酸水を十分な数、事前に補充しておきました。

✔️ 手術当日
医師や看護師の方々と一緒に手術室へ入ります。
なんだか「ER」や「グレイズアナトミー」みたいで、皆さんカッコイイ。
個人的に、一人盛り上がってました。

✔️ 3〜4日目
術後、熱が高くなってしまい、だるい。
加えて気管内挿管の影響で喉が痛く、トローチを出してもらいました。

✔️ 5日目
すこぶる改善。
うんこさんも出たので、腸閉塞の心配も無し!

✔️ 6日目
退院。一人タクシーでおうちまで。
ただし、ずっと座っているのは辛いので、後ろの座席で横にならせていただきました。

✔️ 退院後1週間
退院後1週間は、病院と同じ生活をっと言うことなので、自宅療養。会社はお休みいただきました。入院含め2週間も休めるだなんて、うれしい…。
(周りに迷惑かけているのにごめんなさい…><)

ちなみに、会社の人間ドックはこれまで通りで大丈夫です! 事前に子宮全摘した旨伝えることになりますが、子宮頸ガンは膣ガンの検診に変わり、超音波検査も子宮ではなく、卵巣の状態を診ていただくことになります。

全体で自己負担はおいくらに?

当日になるまでどうなるかは分からないとのことでしたが、無事個室に。東京の病院なのでどんな個室かとワクワクしていたのですが、とっても古くてガッカリしてしまいました(汗)。

とはいえ、やっぱり周りに気を使わないだけでもありがたい。個室代と食事代を差し引くと医療費は175,700円なので、保険の給付金などで差し引き負担はほぼゼロとなりました!

かかった費用

初回診察11,000初診費用込み
MRI検査8,100
診察×3回600
リュープリン注射×4回32,800
漢方×2回2,200
入院前検査×2回14,000
入院・手術費用234,000個室代:138,000/食事代:5,000
退院後通院・検査×2回4,200
入院・手術証明書6,400郵送料込み
交通費5,400タクシー代
合計318,700
(十円:四捨五入)

給付金・還元金

保険会社給付金110,000 
健康保険組合還元金66,800 
合計176,800 
(十円:四捨五入)

お陰様で、術後の身体はとっても快適。

傷跡も、こんな感じで見た目はほぼ分からない程度になりました。ただ、自慢のおへそはちょっと形が悪くなっちゃったのが、残念ですw。

自分が弱っている時、心強く、本当に頼りになるのは医師や看護師の皆さん。このコロナ禍でも頑張っている皆さんに心からの感謝を。

ありがとうございました!

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