建築美。ヨーロッパの美術館を訪問した気分を味わえる「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」
振り返ると、昨年の旅が「ガーデン・シティ構想」を掲げるシンガポールが誇る、シンガポール植物園やガーデンバイザベイ、ジュエル(Jewel)など、どっぷりと新旧の魅力溢れる植物園を堪能。そして今年の旅は狙った訳ではなかったのだけど、昨年訪れることのできなかった場所を集めると、アートに浸る旅となった。
到着した日に訪れた「アートサイエンスミュージアム」に続き、2日目に訪れたのは「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」。期待せずに訪れた美術館は、想像以上に知的好奇心が満たされる幸せな時間となりました。
旧最高裁判所の建物とアートの融合
駅からの案内と、雲型のミラーになったアーティスティックなアーケードの下を通って、迷うことなくミュージアムに到着!
とても立派な建物です!
新旧をうまく融合させた設計は、ヨーロッパの美術館を思い起こします。と同時に、ガーデン・シティを標榜しているシンガポールならではだと感じるのは、天井を支えている柱のデザインが木の幹のようだということ。
窓からの直射日光を和らげる格子は、木漏れ日。
直線的なデザインの中にもボタニカルな印象を受けるんですよね。
屋外にあるRisa Reihanaの「GLISTEN」という三角形をした作品。青い空に奥の教会、近代的な建物、そしてアート。その異質感ある素材、新旧が調和した空間がなんともカッコいいのです。
一番上の階から、展示を見ながら下へ降りて行こうと思います。
旧裁判所の円形ドームが保存され、現在ドーム全体を見ることができます。
シンガポールと東南アジアの現代アートの8,000点以上のコレクションが展示されているそう。実は期待していなかったのですが、もっと時間が欲しいと思うほど充実していて、興味深く、知的好奇心が満たされ、楽しかったです。ただ、日本統治時代の出来事をベースにした展示も多く、心が痛むものも。
重厚な内装もとっても見応えあります。古い歴史ある建物の良さを活かていて、建物を見ているだけでも知的好奇心が満たされる感覚は、ヨーロッパの美術館みたい。
フィリピンのアーティスト・Ang Kiukokの「キリスト」。モダンなキリストの描写が新鮮です。
OTTOさんともに、気に入った作品の一つが、フィリピンのHernando R Ocampoの「Dancing Mutants」。
無秩序な植物のように見えるものの…
よく見ると、とても緻密で繊細で、とても計算されていて…。境界線のエッジとか、ラインがとてもキレイ。遠目で見た時の印象と、まじかで見た時の印象との差がありすぎなのが、グッとくるポイントでした。
Georgette Chenさんのこちらの自画像が特に気に入りました! キャンパス自体は小さいのですが、なんとも言えない雰囲気があって、引き込まれてしまいます。この絵はパリで描かれたもので、彼女はシンガポール現代美術の創始者なのだそうです。
こちらのフルーツの絵もいいですよね。絵のタッチも好きです。
廊下にある彫刻や
図書室なども美しくって、見どころ満載。今度はもっと時間をかけて、ゆっくり訪れたいですね。
遅めのお昼はホーカーズへ!
前回いただけなかったマックスウェル フードセンターの、天天海南鶏飯をゲット!OTTOさんが20ふんほど並んでくれました。ありがたし。やっぱ、これとっても美味しいです!
待っている間、隣にマレーシアの国境に近いところに住んでいるという初老のご夫婦と相席になり、おしゃべり。「大阪に行ったんだよー」とか、「ドリアン食べたかい?」とか、「台風が来て大変だったねー」とか。こういう交流って旅の醍醐味ですよね。
しかし!ここで事件発生!
OTTOさんがビール買ってきてくれたのですが、飲んだ後に「ぼったくられた!」というのです。
なんとビールのお値段一つ2,000円以上。2本で5,000円にもなっています。がっ、、、しかし、これ、お店の人曰く高いビールだったようで、OTTOさんが値段見ずに買ったから。まー、こんなところにそんな値段のビールが置いているとは思わないよね。値段を確認すればよかったのだけど、正直ホテルで飲むより高いっていう観光客を狙った確信犯だと思うけど、飲んじゃったから仕方ないね。
そして前回も買ったお肉の詰め合わせセット。
ココナツが飲みたいというOTTOさん。残しやがった。
おやつをテイクアウト。
胡麻団子とか、タピオカ天ぷら的な。素朴なお味で美味しかったです。