2日目:世界遺産「シンガポール植物園」私たちオススメの見どころや周り方
シンガポール最初の観光は、OTTOさんが行きたいと言っていた「シンガポール植物園」です。2015年に登録されたシンガポール初の世界遺産となっています。
OTTOさんも私も植物が好きなので、お庭を見たり植物園に行ったりするのですが、ここはシンガポール。心の中では「暑くてあんまり気乗りしないな〜」なんて、実はちょっと思っておりました。
がっ、しかーーし!!
すんごく良かったんです、シンガポール植物園。
シンガポール植物園はどんなところ?
シンガポール植物園は、シンガポール初のユネスコ世界遺産というだけではなく、登録されている世界遺産の中で、最初で唯一の熱帯植物園なんだとか。
面積が狭いシンガポールということもあってか、シンガポールの銀座と勝手に呼ばせていただいているオーチャード ロードからわずか5 分の場所ととても近いんです。私たちが宿泊したジェンホテルからもMRTで1回乗り換えを挟んで4駅で8分ほど!都会のど真ん中に別世界が広がっています。
また、園内にある一部の施設は有料となっているものの、嬉しいことに入場料は無料。時間さえあれば、何度でも訪れたい場所です。
営業時間 | 毎日午前5時~午前12時 |
園内マップ | 3MB バージョンのマップをダウンロード |
公式サイト | シンガポール植物園 |
植物園内のエリア
シンガポール植物園は約82万平米の敷地の中を、4つのコンセプトで造られているそうです。
①:Tanglin(タングリン) | 歴史的な植物園の古き良き要素と魅力を保持している中核となるエリア |
②〜③:Tyersall-Gallop(タイアーソール・ギャロップ) | 2017年にオープンしたラーニングフォレストを含む、園内の既存の熱帯雨林と統合・拡張された森林の生態系を形成するエリア ②ギャロップ:新規追加されたエリア、樹木園 ③タイアーソール:国立蘭園・ジンジャーガーデンなど |
④:Central(セントラル) ※黄色点線エリアと思う | 園内の中心部に位置する観光エリア |
⑤:Bukit Timah(ブキ・ティマ) | 教育と発見のゾーン |
園内のオススメルート
私たちは事前に下調べしていなかったこともあって、MRTの駅名から「Botanic Gardes」駅の最寄となるブキ・ティマゲートから入り、マップ内の数字、⑤から④→③→①と抜け、帰りは「Napier」からMRTに乗りました。
ただ、今回調べてみると、逆の方が正解ですね。確かにタングリンゲートの入り口の方がおしゃれで重厚なゲートがあってステキだな〜と思ってたんです。
MRTで「Napier」駅に行き、シンガポール植物園の中核となるタングリンゲート(①)を抜けて、③でメインスポットである蘭園を見学し、④の途中で休憩。その後⑤を抜けて「Botanic Gardes」駅から帰るのがいいと思います!
所要時間
ホント、こればかりはその人次第ということになりそう。植物にあまり興味がなくて雰囲気だけ楽しもうという方なら、散歩がてらにぶらぶらして1時間くらいで十分かもしれません。
私たちの場合は、ホテルを出るのが遅くなってしまい現地到着は12時半、植物園を出たのが17時ごろなので、食事を入れて4〜5時間ほど過ごしてしまいました。それでも見れたのはほんの一部だと思いますし、最後のタングリンエリアは通り過ぎただけになってしまいました。
私たちが面白かった見どころ
日本でも植物園や庭園を楽しませていただいていますが、気候が全く違う土地の植物園はとても新鮮でした。見たことの無い植物を発見する楽しみ、その造形の面白さ・美しさ、考えられたお庭づくりなどなど、想像を超えて満喫してきました。(写真では伝えわりきれないのが残念)
植物園に到着!
ゲートの前にあるこの鮮やかな植物ですでに目がキラキラしちゃった私たち。ムラサキオモトという品種みたいなのですが、作り物みたいに鮮やかで、キレイ。
早速、植物園に入っていきます。
「Botanic Gardes」駅側のゲートはこんなデザイン。
一歩足を踏み入れると、一面に広がる緑。
予備知識が無いので、マップを見ながらぐんぐん進んでいきます。
Eco-Lake(エコレイク)
最初に目にしたのは今となればわかるエコレイクですね。私たちはこの景色を見て、ジヴェルニーにあるモネの池を思い起こしました。なんだか懐かしく感じる風景です。
変わった木の実やお花がいろいろあります。
このエリアは、東南アジアというよりは、少しイングリッシュガーデンみたいな雰囲気もありました。
ゲートからですが、キレイなニワトリさんや色んな鳥が自由に生活してます。
と、ここで見たことのある人(植物です)たちが!! 私、あなたたち知ってます!
あなたも! 昨年末に買ったドラセナの切花たちの兄弟ではありませんか! ここでお会いするとは。
現在のわが家の兄弟たちの様子
ここで、徐々に雲行が怪しくなってきて、パラパラしてきたので、急足でVisitor Centerへ向かいます。タイミングが良くスコールの間にランチを済ませることができました。この日が曇り空だったのもラッキーだったし、今回の旅で雨が降ったのはこの日だけだったのもついてました。
↓ ランチの様子はこちらから
食事後、見つけたこちらの木。なんか幹がゴツゴツしているんです。
よくみると、そこに実がなってます!変なの!イボみたい…💦
説明をチラッとみると、これイチジクなんですって。
食べられなく無いけど、美味しくないってありますw
Heliconia Walk(ヘリコニアウォーク)
シンフォニーレイク横の「Heliconia Walk」は、さまざまなヘリコニア(オウムバナ)が咲いています。面白かったのが、見たことのないお花と共に、そのネーミング。
この毛皮をまとったお花は、
「ロバの尻尾」もしくは「キングコング」ですって。
これは「セクシーキャット」。
そして、こっちは「楽園の偽の鳥」。オウムバナも、もぉ〜っといろんな種類がたくさんあるので、これを一つ一つ見ているだけでも時間が…。
Symphony Lake (シンフォニーレイク)
シンフォニーレイクには睡蓮が咲いています。
左奥にある太鼓橋を見ると、ここでもモネの池みたいだな〜と思ってしまいます。たまたまなのか、色眼鏡で見てしまっているからなのか。
Palm Valley(パルムヴァレー)
そしてシンフォニーレイクから上を見上げると、広がる「Palm Valley」。いろんな緑、いろんな葉や樹形の椰子が渓谷の沿ってわさわさ茂っているんです。どれもが巨大で、その景色は、まるでジュラシックパークの世界。
規模感・迫力がすごいです。恐竜が顔を出しそう。
蘭がキレイに植えられた花壇。
滑らないように通路には、葉っぱを使った凹凸がつけられています。こんな細やかなデザインもステキ。
国立ラン園
1,000 種以上、2,000 種の交配種が展示されているラン園。ここは有料の施設になります。
入場料
ローカル居住者 | 標準 | |
シニア(60歳以上) | 1ドル | 3ドル |
大人 | 5ドル | 15ドル |
学生2 | 1ドル | 3ドル |
12歳未満の子供 | 無料 |
営業時間
毎日午前8時30分~午後7時(チケット販売および入場は午後 6 時まで)
チケットを入り口で購入して入園。
The Sembcorp Cool House(センブコープ クール ハウス)に到着です。
標高 1,000m ~ 2,000m、周囲温度 16 ~ 23℃に存在する高山林を再現して設計されているそうで、入った瞬間にひんやり、気持ちいい〜。
見たこともないランが至る所に咲いています。
色の組み合わせが独特だったり、
形も色も、知っているランとは全然違ったり、
ホントにいろんな種類があるんですね。
こちらの食中植物のコーナーも、異世界感が半端ない。
苦手な方もいらっしゃるのかな…。造形がユニークで写真を撮っていても楽しい〜
こちらの赤い花も上から垂れた枝にひっそりと咲いています。
咲き方もですが、先だけ黒く、形も色も珍しい。
一株のランかと思ったら、いくつかのランを組み合わせてこの大樹を作っていました。満開のこの状態を、まるで一つの株のように演出するのもスゴイー。
そして、またいろんなラン。
ランラン。
こうやって、木に貼り付けて共生させるようです。今までランの植え方なんて気にしたことなかったのですが、タイに行くと同じような感じで、木にランを巻きつけていました。自然界でもそうやって木に寄生して繁殖しているんでしょうね。
クールハウスから外に出ると、フォトスポットとなっているアーチが。
美しい〜💕
って今になって気付きましたが、このアーチもモネの「花の庭」にある幾重にも重なる花のアーチを思い起こさせます。絶対、モネの影響があすはず😤
ラン園を出ると、一日歩いて結構クタクタ。時間も予定より遅くなってしまったので、ここからはタングリンゲートに向かってひたすらテクテクです。ちかれた〜。
こっちが正門ということだけありますね。ゴージャス感が違いましたw
特にこちらの門がステキでした。
ランチやお土産ものは買えるの?トイレは?
スコールが来る前に入れたVisiter Center(ビジターセンター)。トイレはもちろんのこと、
お土産物屋さんに、
街中でもよく見かける「prive」というカフェでランチです。と言っても、私は朝食でお腹いっぱいなので、つまむ程度で。
この日は涼しくて、テラス席でも過ごしやすかったです。シンガポールはコロナの影響からか、スマホでのオーダーが主流でした。今回初めて、海外旅行用にSIMを購入していたので助かりました。
OTTOさんが頼んだハンバーガーのポテトとビールが私のランチ。
そんなビジターセンターの車寄せの奥に大きな葉っぱの植物が。これだけだとあまりわからないかもしれませんが…
OTTOさんと比べるとこのバランス。アリエッティの世界です。どんだけデカイんだー。
園内には休憩できる場所やトイレが点在しているので、困ることはなさそうです。マップにしっかり載っているので、チェックしてみてください。ちなみに、紙のマップは現地でも置いてないので、PDFをダウンロードするか、園内のマップを写真に撮るかになりますのでご注意を!
この日の夕食はサイコーにがっかりだった
歩き疲れてクタクタの中、夜はチキンライスを食べに行こうとオーチャードで行列ができるとるぶぶに紹介されていた「ハイナンシーズ・デリカシー」というお店に。しかし!到着したのが19時くらいになってしまって、お目当てのチキンライスは売り切れとのこと。
仕方なく、るぶぶに紹介されていた別のお店に変更しました。
が、ここが大失敗!
日本含めて今までいただいたチキンライスの中で一番好みじゃないです。あくまで私には合わなかっただけなのですが、チキンは塩辛く、スープはコンソメじゃないでしょうか、、、。価格・お味ともに衝撃です。「ハイナンシーズ・デリカシー」の3倍くらいする価格なのに、もうがっかり。
失意の中、オーチャードを散歩しながらホテルに戻りましたが、今回のシンガポールでのがっかりはここだけだったので、まーOK!勉強代ですね。(と自分を慰めていますw)